出会い系サイトとオンライン結婚相談所の違い

出会い系サイトとオンライン結婚相談所の比較から見えてくること

■両者の最大の違いは利用目的

出会い系サイトとオンライン結婚相談所は、どちらもインターネットで相手探しができる点は同じですが、利用者の目的が異なっています。
出会い系サイトは異性との出会いを目的にしたWEBサイトで、主に恋活を目的に利用されています。
「結婚はまだしたくないけど恋人はほしい」という人が大勢登録しているわけです。
目的は異性との出会いなので、遊び目的で利用している人も少なくありません。
スマホ片手に気軽に異性の友達や恋人を探せるサイトとして活用されています。
オンライン結婚相談所の場合は、目的が婚活だと明確に決まっているのが特徴です。
サービスの目的を見極めるためには、各種証明書の提出事項をチェックしてみると良いでしょう。
たとえば、独身証明書を必須としている場合、婚活が目的だと明確にわかります。
本人確認書に関してはお手持ちの運転免許証や健康保険証などを使えますが、独身証明書に関しては本籍地の役所で発行してもらう必要があります。
委任する場合においても、委任状は本人が直筆で書かなくてはいけません。
取得が面倒で手間のかかる証明書ですが、独身を証明するには欠かせないものです。
相談所側が独身証明書の提示を求めると、利用者にとって登録ハードルは上がりますが、逆にいえば本気の人だけが登録するということです。

■安心して利用できるのはどちら?

出会い系サイトに対してネガティブな印象を持っている人は少なくありません。
確かに、健全に運営しているサイトは数多くありますが、一方で、悪質なサイトも多いのが現実です。
悪質サイトは利用者からお金を巻き上げる詐欺行為をするのが目的です。
それゆえ「ポイントを大量消費しているのに一向に出会えない」という問題が起こります。
よくあるのは運営側がサクラを雇い、男性客の対応をさせることです。
やりとりするメールの文面では女性を装っていても、実際は男性なので男性同士で延々とコミュニケーションを取り続けることになります。
つまりは、どんなにお金を投入しても、決して出会うことはできないのです。
オンライン結婚相談所の場合は、入会において厳格な基準があります。
まずは基本的な証明書として、本人確認書と独身証明書が必須となります。
さらに、年収証明書、学歴証明書、職業証明書の提示を求められるところも多いです。
入会するには少しハードルが高いですが、そのハードルが安心につながっています。
悪質サイトに関しては、そうした各種証明書の提出は求めません。
入会に際して面倒を伴うと、利用者が減ってしまうからです。
悪質サイトは大勢の利用者を集めて、金銭を要求することしか考えていません。
婚活をしたい人は各種証明書の提出が必須なサービスを活用してください。

■条件がマッチした人の紹介を受けられるか?

出会い系サイトは格安かつ気軽に利用できるのが魅力です。
ただし、格安ゆえに専門家の紹介システムは用意されていないのが普通です。
あくまで自己責任での相手探しとなるので、ある程度異性を見極める目がある人でないと厳しいかもしれません。
自分は相手のことを気に入っても、相手から断られてしまうケースは多々あります。
また、登録から出会いまでは比較的スムーズである反面、別れる確率も高い傾向があるのです。
オンライン結婚相談所はパソコンやスマホを通じて、婚活アドバイザーから紹介を受けられます。
自分の希望を伝えておくだけで、プロが相手探しを手伝ってくれるのです。
相手探しは自分一人で行うのが一番と考える人は多いですが、成婚するために重要なのはマッチングです。
自分がどんなに相手のことを好きでも、相手にその気がなければ片思いで終わってしまいます。
恋愛といえども片思いでは成立が難しいのですから、それが結婚となればなおさらです。
だからこそ、両者の間に入って斡旋してくれるプロのサポートが必要になるわけです。

■会員数が多いのはどちらのサービス?

会員数で比較するならば、オンライン結婚相談所より出会い系サイトのほうが多い傾向があります。
気軽に入会できるので、遊び相手がほしいという人がよく利用しているのです。
ただ、出会い系サイトは厳格な入会基準を設けていないところが多いので、会員の質は安定していません。
各種証明書が不要なところであれば、身分を偽って入会することができます。
「年収1,200万円を謳いながら、実は年収200万円だった」といった話は実際にあるのです。
入会基準が甘いということは、誰でも入会できる可能性があるということです。
異性と遊ぶ目的で利用する人は、各種証明書を提示することを嫌います。
個人情報を残してしまえば、退会後も後腐れが残ってしまうからです。
オンライン結婚相談所に関しては、出会い系サイトより会員数が少ない傾向があります。
その理由はやはり入会基準がある程度厳格で、その気がない人は入会してこないからです。
逆にいえば、本気度の高い人は入会が面倒でもより信頼できるサービスを利用します。
簡単に入会できるサービスは気楽な反面、会員の質が玉石混交になってしまいます。
素性のよくわからない相手が大勢いるとなれば、利用するのは躊躇してしまうでしょう。

■サポート体制を比較してみよう

価格を比較すると、出会い系サイトよりオンライン結婚相談所のほうが高額ですが、その分だけサポート制度は優れています。
最大のポイントは婚活アドバイザーが質問に答えたり、悩みを解消したりしてくれることです。
婚活というのは得意・不得意があるもので、不得意な人はなかなかチャンスを掴めません。
よくあるのは異性とコミュニケーションを取るのが苦手というケースです。
会話一つをとっても、得意・不得意に分かれるのには理由があります。
アドバイザーはどうやって会話を切り出せば良いか、何を話題にすれば良いか、会話を途切れないようにするコツ、などを伝授してくれます。
出会い系サイトですと自分からガンガン押していける人でなければ、出会いにつなげることは難しいでしょう。
異性と接するのが苦手、性格が消極的で困っている、成婚までのスケジュール設定がわからない、といった人ほど婚活アドバイザーがいるオンライン結婚相談所を利用するメリットが大きいです。
悩みはメールやチャットで聞いてくれるので、対面相談は恥ずかしいという人も気軽に利用できるでしょう。
24時間365日対応のサービスなら、自分の都合の良い時間を選んで利用できます。

■成婚率の高さで選ぶなら断然こちら

オンライン結婚相談所は出会い系サイトと比較すると会員数は少ないです。
ただし、成婚率の高さでは勝っており、これは会員の質を重視しているからです。
各種証明書の提出を求められることからもそれがわかります。
実際にオンライン結婚相談所の利用者のスペックは、世間一般の同年代層と比較して勝っているのです。
たとえば、学歴や年収、正社員率などが高いのが特徴です。
もちろん質ばかりを追求しても、会員数が著しく低いようではチャンスは激減します。
相手に求める条件をいくつか挙げて、それに適合する人を探していくとなれば、必然的に該当者は減っていくものです。
条件が多くなれば多くなるほど、該当者は少なくなるのが常です。
そのため、理想の相手に巡り会うには会員数も無視できないポイントになりますが、オンライン結婚相談所の会員数は普通レベルであり、決して少ないわけではありません。
あくまで出会い系サイトと比較すると少ないというだけです。